サラリーマン・マツシタ 飲食店オーナーを目指す!⑧

この企画は、群馬県に住むサラリーマンのマツシタが、NPO法人ストックデザインズの協力を得ながら飲食店を開業するまでの物語である。

サラリーマン・マツシタ。飲食店オーナーを目指す!

第7回 ストックデザインズ 教えて建築士さん(下)

玉置さん

 また、雰囲気も大事ですが、厨房の中は動線を一番に考えてください。プロに依頼する場合は別ですが、自分達でDIYしていく場合は店内に冷蔵庫や食器棚等を置いたと仮定して、そこにマスキングテープで目印をつけてみましょう。狭くないかとか広すぎないかとかを体験することが大切です。また、調理台等の高さも大切です。こちらは中古厨房器具店に出向いて、使いやすい高さかどうかを確認してください。ついでに価格帯もチェックしましょう。

マツシタ

 おっしゃる通りですね。危うく、厨房もオシャレ度重視でいっちゃうところでした。一番使用する場所の使い勝手がイマイチだとストレスがかかりそうですもんね。ほか、何かございますか?

サラリーマン・マツシタ 飲食店オーナーを目指す!⑦

この企画は、群馬県に住むサラリーマンのマツシタが、NPO法人ストックデザインズの協力を得ながら飲食店を開業するまでの物語である。

サラリーマン・マツシタ。飲食店オーナーを目指す!

第7回 ストックデザインズ 教えて建築士さん(上)

銀行で口座を開設し、税務署へ開業届と青色申告承認申請書の提出を済ませた。次は楽しみの店づくり。物件はすでに根岸が用意してくれているので、内装をどうするかが問題だ。シックなバー、温かい雰囲気の炉端焼き、お客さんとの会話を楽しむスナック。どんな雰囲気にしようか考える。金曜夜の自宅リビング。こんなにワクワクした気持ちでビールを飲むのはいつ以来だろう。

翌日、根岸に電話し、内装の打ち合わせをしたいと伝える。すると根岸は「うちには1級建築士も所属しているぞ。せっかくなんで話を聞きに行かないか?」と提案してくれた。

サラリーマン・マツシタ 飲食店オーナーを目指す!⑥

マツシタの質問に、丁寧に答える山﨑さん

この企画は、群馬県に住むサラリーマンのマツシタが、NPO法人ストックデザインズの協力を得ながら飲食店を開業するまでの物語である。

サラリーマン・マツシタ。飲食店オーナーを目指す!

第6回 ストックデザインズ 教えて税理士さん(下)

マツシタ

 それと、自営業を始めるにあたり、どこかに書類を出す必要がありますか?ネットで調べたら、開業届と青色申告承認申請書を税務署に提出とありました。開業届はイメージができるのですが、青色と白色ってどう違うのでしょうか?

山﨑税理士

 マツシタさんは、自分一人で商売をするということなので口座を開設したのち、税務署に開業届と青色申告承認申請書を提出する流れでいいと思います。ちなみに青色と白色の違いですが、青色は国のルールに則り帳簿を作ることで、税制のメリットを受けることができます。白色はお小遣いレベルのものでもいいのですが、税制のメリットを受けることはできません。

サラリーマン・マツシタ 飲食店オーナーを目指す!⑤

公認会計士・税理士の山﨑さん。話し方が優しいので安心できる。

この企画は、群馬県に住むサラリーマンのマツシタが、NPO法人ストックデザインズの協力を得ながら飲食店を開業するまでの物語である。

サラリーマン・マツシタ。飲食店オーナーを目指す!

第5回 ストックデザインズ 教えて税理士さん(上)

ストックを活用して飲食店オーナーになった二人の話を聞けて本当に良かった。自分も一国一城の主として、あんな風にキラキラしたい。強くそう思った。早速、家族と会社から副業の許可をとった。これで自分も自営業者。誇らしくて、しばらくの間は誰彼構わず宣伝した。「俺、飲食店のオーナになるよ!」。みんな応援してくれて非常に幸せだ。

 改めて根岸代表に連絡をした。「ぜひ、店作りを手伝ってほしい」。話を聞いた根岸代表は「マツシタならやると思っていたよ。ところで、開業手続きとか税金とかについて分かっている?」

 参った。正直、まるでわかっていない。普段、税金の計算は会社がしてくれているので、こういった話は本当に苦手だ。どうしたものか。マツシタの沈黙から根岸が悟ってくれたらしい。「ストックの会員に税理士さんがいるので、今度話を聞きに行こう」。

サラリーマン・マツシタ 飲食店オーナーを目指す!④

今回、お話をしてくれたチカさん。写真はイメージ

この企画は、群馬県に住むサラリーマンのマツシタが、NPO法人ストックデザインズの協力を得ながら飲食店を開業するまでの物語である。

サラリーマン・マツシタ。飲食店オーナーを目指す!

第4回 ストックデザイン‘s 活用店主の声 (下)

2件目はBAR Viretta Park。オーナーはOLのチカさんだ。こちらはガッツリ飲食店として稼ぐというよりは趣味的要素が強く、お客さんは彼女の友達や関係者が中心。オープン日は彼女の都合によりけりだ。なるほど、お店をやるにしてもこういうスタイルはありなのかもしれない。

マツシタ

チカさん、こんにちは。今日はよろしくお願いします。まずは本業がありながら、飲食店を始められたきっかけを教えて下さい?

チカさん

食べることが大好きで、子供の頃から飲食店に興味がありました。20代の頃から自分のお店を持ちたいなと考えていて、昨年に思い切って飲食店を始めることに決めました。

サラリーマン・マツシタ 飲食店オーナーを目指す!③

手際よく作業をしながら、マツシタとの会話に付き合うトモジ氏

この企画は、群馬県に住むサラリーマンのマツシタが、NPO法人ストックデザインズの協力を得ながら飲食店を開業するまでの物語である。

第3回 ストックデザイン‘s 活用店主の声(上)

根岸にお願いして開店前のBAR TAOを訪れた。ここのマスター、トモジさん(43)は、昼は都内のIT企業で働きながら、夜は都内有名BARでバーテンダーを任されていた男性だ。数年前に地元群馬に帰り、ストックデザインズの協力を受けて、念願のBARを開店した。

マツシタ

トモジさん、こんにちは。僕も飲食店を開業させたくて、でもイマイチ勇気がなくて、今日はお話を伺いにやってきました。色々と教えてください。お店を初めてからどうですか?

トモジ

なかなかザックリした質問ですね(笑)。念願のお店を持った訳ですし、とても楽しくやっています。最近では、リピーターのお客様も増え、充実感を持って経営しています。

サラリーマン・マツシタ 飲食店オーナーを目指す!②

改修工事をする根岸代表

この企画は、群馬県に住むサラリーマンのマツシタが、NPO法人ストックデザインズの協力を得ながら飲食店を開業するまでの物語である。

第2回 

ストックデザインズとは

帰宅後、風呂に浸かりながら根岸から受けた説明を思い出す。

根岸によると、かつて日本に元気があった頃に経済的投資、人的投資で築いた資産(公共施設や民家、田畑など)が、人口減少や景気の悪化により本来の価値を維持出来ていない。結果、公共施設の老朽化や空き家、休耕地といった社会問題になっているとのことだった。この社会的な役割を失った資産(=ストック)にもう一度価値を吹き込む活動を行なっているのがストックデザインズだという。

サラリーマン・マツシタ 飲食店オーナーを目指す!①

この企画は、群馬県に住むサラリーマンのマツシタが、NPO法人ストックデザインズの協力を得ながら飲食店を開業するまでの物語である。

第1回

サラリーマン・マツシタ。NPO法人ストックデザインズと出会う。

その日は外回りに堪えるとても暑い1日だった。外出先から自席に戻ると午後4時半。あと1時間ほどで、仕事の時間は終わる。今夜は頑張った自分へのご褒美として一杯やろう。退社時刻ジャストで会社を出ると、行きつけの焼鳥屋へ。生ビール、枝豆、焼き鳥、ウーロンハイ。いつも通りのメニューをいつも通りの順番で頼む。

頼んだ酒の数が分からなかったくらいから不安が襲ってきた。酔うと悲観的になる癖がある。この先いつまで、今の生活を続けられるだろうか?「終身雇用時代の終焉。昭和なオジサンは生き残れない」なんて言われているけど、自分はどうだろうか?多分、無理だ。今更、流行りのITや金融の知識を覚えるつもりもなければ、覚えることもできない。昼過ぎに買ったタバコの残りも少なくなってきた。そろそろ帰ろう。

BAR 2例目が完成しました!

BAR「 Viretta Park」の店主様からご依頼を受け、前橋市城東町で手がけていた物件が完成しました。

今回も作業はオーナー様と店主様、当NPOメンバーのDIYが中心。

店主様からは、お値段が格安になるだけではなく、過程そのものが楽しく、「(完成したお店は)自分の子供みたいなもの」とお喜びの声をいただいております。

当NPO法人としても嬉しい限りです。

BAR 開店しました

NPO法人ストックデザインズが群馬県前橋市朝日町でリノベしていた物件がbarとして生まれ変わりました。内装は当NPOとマスターで頑張りました。6月21日にオープンし、お客さんもちょこちょこと来てくれているようです。

気になる店内はどんな感じなのか?マスターがレセプションに招いてくれたので、26日に家族と遊びに行ってきました。木と土と裸電球がメインの空間で、ぼんやりと座りながらお酒を飲んでいると、あっという間に時間が過ぎていきます。イタリアワイン中心ですが酒の種類は豊富。自分はカクテルが好きなので、いろいろ試してみました。ジントニックは芯が強いタイプ。サイドカーのバランスもよし。スルッと喉に入っていきました。ちなみに上の写真はワインを6種類ほどいただいた後の1枚です。