第14回 マーケティング
以前、話を聞かせてもらったBARオーナーのトモジさんと話し合う中で、マツシタのお店はワインバーにすることに決めた。出店先の周辺に手軽なワイン専門のバーがないことが理由だ。
いろいろなコネを活かしてワインの仕入れ先は決まった。都内のワインに詳しい方が経営している某酒販店。店主さんはワイン愛がすごい方で、熱心にマツシタの相談にのってくれる。トークも面白い。いい仕入れ先に出会えたと気分が上がった。
ところが到着したワインを眺め、頭を悩ませてしまった。お店で提供するワインの値段ってどう決めればいいのだろう?参考にできるワインバーは近くにないし、バーで提供するワインを居酒屋さんと同じ値段で出すのでは赤字になってしまう。かといって高くてはお客さんが来てくれない。困った時は関連する書籍を数冊読む。本業ではそうやって新しい課題に取り組んできた。今回も乗り切れるはずと気合を入れた。