サラリーマン・マツシタ 飲食店オーナーを目指す!⑩

まずは店舗内装の解体!

第10回 マツシタの店舗づくり 初めてのDIY(中)

 店舗改修工事初日の仕事は、店舗内装の解体工事。店内を空っぽにすることで、新しく店内をテザインできるようにする。とても大切な工事だ。壊すべきものは流し台を隠す扉くらいのもので、たいしてないのがよかった。根岸にバールやインパクトの使い方を教わりながら、不必要なものを取り外す。初めは疲れて嫌だなと思っていたが、いつの間にか集中状態に入り、2日ほどで作業が完了した。余計なことを考えない時間がメンタルに与える良い影響は一般的に知られていることだが、まさにその通り。業務後は随分と穏やかな気持ちになる。

サラリーマン・マツシタ 飲食店オーナーを目指す!⑨

この企画は、群馬県に住むサラリーマンのマツシタが、NPO法人ストックデザインズの協力を得ながら飲食店を開業するまでの物語である。

第9回 マツシタの店舗づくり 初めてのDIY(上)

 今日、初めて物件を見学する。待ち合わせの時間を逆算すると、まだゆっくりしていてもいい時間だが、自宅を出てしまう。40も半ばを過ぎてこんなにワクワクできるなんて、自分はいい選択をしたと思う。目的地近くのパーキングに車を止め、時計に目をやると午前9時40分。根岸との待ち合わせまであと20分もある。

 物件の近くを散策する。近くには町中華、キャバクラ、寿司屋、焼鳥屋。川が流れている。物件に戻ると、根岸がちょうど鍵を開けているところだった。

サラリーマン・マツシタ 飲食店オーナーを目指す!⑧

この企画は、群馬県に住むサラリーマンのマツシタが、NPO法人ストックデザインズの協力を得ながら飲食店を開業するまでの物語である。

サラリーマン・マツシタ。飲食店オーナーを目指す!

第7回 ストックデザインズ 教えて建築士さん(下)

玉置さん

 また、雰囲気も大事ですが、厨房の中は動線を一番に考えてください。プロに依頼する場合は別ですが、自分達でDIYしていく場合は店内に冷蔵庫や食器棚等を置いたと仮定して、そこにマスキングテープで目印をつけてみましょう。狭くないかとか広すぎないかとかを体験することが大切です。また、調理台等の高さも大切です。こちらは中古厨房器具店に出向いて、使いやすい高さかどうかを確認してください。ついでに価格帯もチェックしましょう。

マツシタ

 おっしゃる通りですね。危うく、厨房もオシャレ度重視でいっちゃうところでした。一番使用する場所の使い勝手がイマイチだとストレスがかかりそうですもんね。ほか、何かございますか?

サラリーマン・マツシタ 飲食店オーナーを目指す!⑦

この企画は、群馬県に住むサラリーマンのマツシタが、NPO法人ストックデザインズの協力を得ながら飲食店を開業するまでの物語である。

サラリーマン・マツシタ。飲食店オーナーを目指す!

第7回 ストックデザインズ 教えて建築士さん(上)

銀行で口座を開設し、税務署へ開業届と青色申告承認申請書の提出を済ませた。次は楽しみの店づくり。物件はすでに根岸が用意してくれているので、内装をどうするかが問題だ。シックなバー、温かい雰囲気の炉端焼き、お客さんとの会話を楽しむスナック。どんな雰囲気にしようか考える。金曜夜の自宅リビング。こんなにワクワクした気持ちでビールを飲むのはいつ以来だろう。

翌日、根岸に電話し、内装の打ち合わせをしたいと伝える。すると根岸は「うちには1級建築士も所属しているぞ。せっかくなんで話を聞きに行かないか?」と提案してくれた。