この企画は、群馬県に住むサラリーマンのマツシタが、NPO法人ストックデザインズの協力を得ながら飲食店を開業するまでの物語である。
第2回
ストックデザインズとは
帰宅後、風呂に浸かりながら根岸から受けた説明を思い出す。
根岸によると、かつて日本に元気があった頃に経済的投資、人的投資で築いた資産(公共施設や民家、田畑など)が、人口減少や景気の悪化により本来の価値を維持出来ていない。結果、公共施設の老朽化や空き家、休耕地といった社会問題になっているとのことだった。この社会的な役割を失った資産(=ストック)にもう一度価値を吹き込む活動を行なっているのがストックデザインズだという。